不妊外来のご案内

タマル不妊外来は、一般不妊治療専門外来です。ですが、不妊症治療で妊娠されるカップルの多くは、実は体外受精などの特殊治療によるのではなく、一般不妊治療がその大半を占めているのです。

結婚して1年経過後も妊娠しなければ不妊症の検査と治療が必要です
35歳までが妊娠しやすく、その後急激に妊娠率は下がり、逆に流産率は上昇します

以前は結婚して2年間妊娠しなければ不妊症と定義されていましたが、1年以内に8割のカップルが妊娠することから、現在では1年以内に妊娠しなければ検査と治療をするように促されています。不妊のもっとも大きな原因は年齢によるもので、女性が35歳を過ぎると急速に妊娠しにくくなり、流産率も高くなりますから、迷わずにタマル不妊外来のような専門施設に、一刻も早く受診されることをお薦めします。

タマル不妊外来での治療成績

初診年と妊娠成功率

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不妊外来での妊娠率です。ブルーのバーは不妊外来を継続して受診されたカップルの、1年以内に妊娠された割合です。一般不妊治療でこそ妊娠することが分かります。無精子症や卵管性不妊の方などは他院での体外受精をお薦めしています。高度不妊治療までは希望されなかったのはオレンジのバーの部分ですが、ごく僅かなのです。

まずは1周期かけて不妊の原因を探ります

検査せずにいきなり治療に進んではいけません。他院ではあまりなされないけれども重要な検査には、下記のようなものが有ります。

視床下部ホルモン負荷試験

ダブルテストと呼んでいます

視床下部ホルモンを注射して15分毎に採血し下垂体の反応を見ます。女性ホルモンは低温期、排卵期、高温期で分泌量が大きく異なるため、負荷試験をしないと異常の部位や程度まで特定することができないからです。

卵管通気テスト

子宮卵管造影ではダメなのです

卵管に炭酸ガスを通す通気テストは、卵管の通過性や運動性を見ることができます。最近の研究では同種の検査の子宮卵管造影検査(HSG)では、検査後に20%の人で6ヶ月ほど造影剤の影響で甲状腺機能低下症ご起こり、この間不妊症になるとされています。

甲状腺機能検査

TSHやTPO抗体が重要です

若い女性に多い甲状腺機能低下症が有ると、流産や不妊症の原因になります。また甲状腺機能が正常でも、下垂体からの甲状腺刺激ホルモンの値が高いと潜在性甲状腺機能低下症と言われ、治療により流産する確率が下がります。甲状腺に対するTPO抗体なども妊娠に影響を及ぼします。

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なるべく多胎妊娠にならない治療が求められます

以前はステップアップという治療が主流でしたが、現在は多胎妊娠やOHSSといった副作用を減らすための、新しい卵巣刺激法が推奨されています。この治療には年齢も考慮したプロトコールが作成されています。

35歳まで

経口の排卵誘発剤は多胎妊娠が5%ほどに生じ、注射剤ではOHSSという副作用の問題が有り、自己注射を用いた低用量漸増法による卵巣刺激と精子濃縮人工授精が推奨され、最大6周期施行します。それでも妊娠に至らない場合に体外受精を考慮します。

40歳まで

低用量漸増法自己注射による排卵誘発と精子濃縮人工授精を、最大4周期施行します。それでも妊娠に至らない場合に体外受精を考慮します。

40歳以上

低用量漸増法自己注射による排卵誘発と精子濃縮人工授精を、最大2周期施行します。それでも妊娠に至らない場合に体外受精を考慮します。ただし43歳までに治療を終了すべきです。

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男性不妊症

不妊に占める男性因子の割合はおおよそ半分と言われますが、最近まであまり有効な治療法が有りませんでした。顕微授精は有効ですが歴史が浅く長期的な予後が不明であり、治療費も高額になります。ところが最近、保険診療の範囲内で、自宅での自己注射による精巣刺激により、1年以内に90%以上の男性の精液所見が正常化する治療を始めました。

体外受精

一般不妊治療で妊娠されることが多いとはいえ、半年治療しても妊娠に至らなければ体外受精を考慮する必要が有ります。年齢によっては、いきなりお薦めすることも有ります。タマル産では、大阪の扇町ARTレディースクリニックの朝倉寛之院長とタイアップして、高度不妊治療にも対応しています。メリットとしては、一般不妊治療から連続した治療が行えること、連携により遠方であっても治療回数が少ないために通いやすいこと、そして高い成功率が挙げられます。もちろんご希望により、他の施設も紹介可能です。

朝倉院長とともに、お菓子の里丹波にて

不妊治療セミナー2017のようす

不妊治療セミナー2016のようす

不育症

2回以上の流産、死産あるいは生後1週間以内の赤ちゃんの死亡が有る場合を不育症と定義します。すでに子供さんが居られる場合でも治療の対象になります。以下にタマル産で行っている、厚生労働省の研究班の提言に即した治療を示します。

内分泌検査、子宮形態異常

甲状腺機能や糖尿病の有無を調べます。子宮の形態異常は手術が必ずしも有効とは限りません。

抗リン脂質抗体

抗リン脂質抗体にはいくつか種類が有り、どれか1つでも繰り返し陽性なら、治療として低用量アスピリン内服とヘパリン自己注射が有効です。

凝固因子検査

第XII因子欠乏症では、低用量アスピリン療法が有効です。それでも流産する場合は、低用量アスピリン内服とヘパリン自己注射が有効です。

染色体検査

夫婦のどちらかに染色体の軽度の異常が見つかることが有り、流産率は高くなりますが、無治療でも健康な赤ちゃんを授かることも有ります。

原因不明

流産は約15%の頻度で生じますが、高年齢や流産回数が多くなるにつれ、その頻度は増加します。原因が特定されない場合も、諦めずに次回妊娠にチャレンジしてみてもいいのです。

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タマル不妊外来での治療の変遷

1999年に兵庫県の丹波圏で初めて体外受精も可能な不妊外来を開設しました。当時まだ始まったばかりの杯盤胞移植や受精卵の凍結まで手掛け、当初5年は良好な成績を収めてきました。ですが丹波圏の不妊治療で来院されるカップルの多くは、一般不妊治療でも十分に妊娠が期待できることが分かり、次の10年は一般不妊外来に特化した治療に転換し、その成績が上に示したもので、体外受精まで要するカップルは少ないことが分かります。

ですが現在は結婚年齢が急激に上昇しており、今後は一般不妊治療だけでは治療の限界を来すことが予想され、女性の年齢を考慮した治療へと舵をきったところです。加えて、体外受精では移植する杯の数が世界的に制限されてきているのですが、他院で主流の経口排卵誘発剤による多胎妊娠が問題となってきています。そのためにステップアップ法に替わる、在宅自己注射による低用量漸増法と精子濃縮人工授精を組み合わせた治療に変更しました。

受付時間

月火水・金土 9:00-12:30

月・水・金・・17:00-18:30

休診:木・

079-590-1188

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